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Ski Beatzインタビュー・Camp Lo / Uptown Saturday Nightについて
Jeremiah:Ski、調子はどう?”Uptown Saturday Night”が出て15年になるんで、あれについて聞かせて欲しいんだ。アルバムの制作を始めたのは96年だよね。
Ski:ああ、そうだよ。ハーレムにあった俺の1199と呼ばれてたアパートだった。アルバム制作をどうすりゃいいか判らなかった。とりあえず、山ほど曲を作ってたんだ。
Jeremiah:97年のベストアルバムを作ってたって云うのに?
Ski:酷い話だけど、その時に作ってた曲の内、Profileから出たアルバムに入ったのは2曲だけなんだ。でも、俺達には他にも10~15曲、アルバム分のストックがあった。Profileはそれに興味を持ったんだ。彼らが興味を持ってくれて初めて俺達は”Uptown Saturday Night”の為に曲を作り始めた。まずデモ、それからアルバム作りってこと。
Jeremiah:実際にアルバム制作を始めてみて、何が一番の問題だった?
Ski:シングルだね。アルバムを完成と言うか、大枠はできた時に、Profileが言ったんだよ。「良い感じだね。でもシングルが必要だよ。ラジオでかかるようなね」で最後の最後に”Luchini”を録音したんだ。やっぱり一番のチャレンジはラジオプレイされる曲だったよ。上手くDynastyの”Adventures in the Land of Music”を”Luchini”のサンプル用に見つけ出した。でそれをみんなに聞かせたんだ。結果はあの通りの素晴らしい曲さ。あの時俺は完璧なビートを見つけるために一週間近く自宅でレコードを掘ってたんだよ。
ほんとクレイジーだけど、”Luchini”を作ってる時に同時にJay-Zの”Politics As Usual”も完成させたんだ。Camp Loの奴らはあのホーンを気に入ってたよ。「おい、このビートをJay-Zに渡すって?これは俺達のだろ」って。Jay-ZとCamp Lo、同時にやってる時の問題さ。Jayとビートを聴いてると彼が言うんだ。「おい、Camp Loはこれを台無しにするぜ。こいつは俺のだ」そういう繰り返しさ。だからCamp Loのシングルにぴったりのホーンのビートを見つけたってのは大したことなんだ。最高にうまくいったね。全て完璧だったよ。
Jeremiah:いやぁ、面白いね。最悪な問題ってわけじゃないしね。”Luchini”以外のお気に入りの曲は?
Ski:”Sparkle”だね。”Sparkle”は生演奏だからさ。ベーシストを呼んでキーボードもいてさ、で彼らの音を俺達がまとめ上げたんだ。”Krystal Karrington”も好きだし、”Black Nostaljack”も好きだ。”Black Connection”、俺にとって生涯ベストの録音の一つさ。この曲も好きだよ。とにかくアルバム全てがドープなんだ。特別さ。時代の先取りだったしね。アルバム制作はすごくワクワクして楽しかったよ。だって俺達は新しいことをやってたんだから。
Jeremiah:確かに新しかったよ。97年のヒップホップアルバムのリストを見てもどれも同じようなサウンドなんだ。その中で”Uptown Saturday Night”は確実に特別な音だったよ。大ヒットを飛ばす奴らともぶつかってるよね。ビギーの”Life After Death”やバスタの”When Disaster Strikes”とか。
こんな特別な音を思いつく思考プロセスってどういうものなのかな。
Ski:他の奴らがやってることは聞かなかったんだ。俺はラジオもそんなに聞かないし。流行りモノやトレンドとかも気にしないし。単になにか新しいもの、オリジナルなものを作ろうとしてたんだ。俺が求めるのはいつも他の奴らと違うものだからね。だからCamp Loとやるのは枠を外す良いチャンスだったね。奴らは周りを気にせずに自分の世界があったから。70年代のブラックスプロテーション映画、ファッション、スラング、そうしたイメージはドープだったよ。他とは違ってた。俺は彼らの世界に惹かれてたし、どっちにしろ奴らは自分たちだけの細い道を行こうとしてたんだ。ビギーやJay-Zやバスタや他の誰かが何をしてようが気にしなかったね。それがCamp Loだよ。
Jeremiah:そうだね。スタジオでの話をしよう。スタジオ作業が特に面白かったトラックとかある?或いはなにか上手くいかなかったこと、やり直しできたらとおもうこととかは?
Ski:スタジオセッションは楽しかったよ。新しい体験だったし。俺は前にもスタジオに入ったことがあったけど、SuedeとCheebaは初めてだったからね。ストリートじゃなくてスタジオでやるんだから。彼らにとっては全てが新鮮さ。Camp Lo結成前に俺はSuedeとやったことがあるんだ。なんだっけ?思い出せないな。そうそう、Divineだったんだよ、Geechi Suedeになる前はね。奴は若くて多分14か15だった。俺がDJクラーク・ケントの家に連れてってさ、”I Heard You Could Rhyme Kid”を録音したんだ。それが彼の最初の録音さ。録音されたクリアな自分の声を聴いて奴は目を輝かせてたよ。俺も最初にマイクで録音したピカピカにクリアな自分の声を聞いた時思ったよ。「ワオ!こいつはドープだ」ってね。だからアルバムの完成品をスタジオで奴らが聴いた時、ドープだったね。奴らは楽しんでしたし、オレも奴らとやるのを楽しんだよ。最高にいかれてた。ヴァイブはいつも最高だったし、エネルギーに満ちていた。健全な環境でみんなポジティヴだったよ。いい奴らばかりだったし。Camp Loと契約したProfileのA&RのWill Fultonはいつもこのプロジェクトと一緒にいたよ。ミュージシャンが必要な時もアルバムに関して色々聞いてもいつも彼がたすけてくれたんだ。彼に頼めば確実だった。彼はほんとにこのアルバムに深く関わってたよ。”Black Nostaljack”ではco-produceだったし。本当に全てが完璧な時だった。何もかもが上手くいったんだよ。
Jeremiah:”Coolie High”は?”Coolie High”を製作してた時のことを聞かせてよ。
Ski:”Coolie High”は元々はJockoがプロデュースしてたんだ。奴がやってた時、中々良いが何かが足りないってProfileが言ったんだ。でProfileは俺をスタジオに行かせて曲をやり直しさせた。俺は、サンプルを外して女の子たちに歌わせてキーボードを入れた。正直、録音全てを変えちゃったってこと。
実際のところ、最高にドープだった。ミュージシャンと一緒にやるのはこのアルバムが初めてだったんだ。Jay-Zのアルバムでもベーシストを入れたけどCamp Loのアルバムみたいじゃなかった。”Uptown Saturday Night”の中の幾つかの曲はボーカルと演奏を完全にやり直して再構成したんだ。
Jeremiah:”Black Nostaljack”は?Ill Will Fultonとやるのはどうだった?
Ski:Willが来て言ったんだよ。「Yoメン!このドープなサンプルを聴けよ。これぞCamp Loって感じだろ。あんたがこれをフリップしたら最高だって保証するよ」俺はそのサンプルを聴いて一発でヤラれた。どうかしてるぐらいだった。俺がそのサンプルをチョップしてCamp Loの奴らが来てやるべきことをやったんだ。
ビデオも最高だろ。このビデオで俺はこの曲になおのこと惚れ込んだんだ。俺はGood TimesとJJ(Jimmie Walker)* の大ファンだからね。俺がガキだった70年代はシットコム全盛で俺は夢中だったよ。あのビデオは実際のキャストが出ててあの舞台のアパートで撮ったみたいだったから本当に素晴らしかった。大好きだよ。あれはCamp Loがなんなのか、70年代レトロ風ヒップホップグループだってことをはっきりさせたんだ。
“Luchini”のビデオの最後にButterflyをフィーチャーした”Swing”って曲が入ってるだろ。アレも最高だったね。俺はずっとDigable Planetsのファンだったから。ジャズ・フュージョンっぽいヒップホップが好きだからね。だからファンとして彼に言ったんだよ。「あんたのビートは最高だよ」って。一緒にやるのは素晴らしかった。彼はいつも通りだったよ。ビデオも最高の出来だった。ビデオの最後でマスクを取るまでButterflyがヴァンを運転してるなんて思わなかったからね。最高だよ。
Jeremiah:最後に”Luchini”の話に戻ったね。時間を取って思い出話を聞かせてくれてありがとう。15周年で”Uptown Saturday Night”がまた盛り上がるといいよね。
Ski:最高さ、全て完璧にいったんだよ。
* Good Timesは74年から79年に放送されていたシカゴの黒人家庭を舞台としたシチュエーションコメディー。Jimmie Walkerはアメリカのコメディアン、俳優でGood TimesでJJ役を演じて人気となった。
from kevinnottingham.com
訳と注は @arnieoz
(via technohell, expo7000)
(via hewhocannotbenamed)
(via kaoruximomushi)
